たまねぎについて
◎チーム 参加者 スープの会
山本則子 矢ヶ崎智代 小口希志子 堀地史子
◎食材 たまねぎ
◎提供者 松本市 有機栽培 吉澤農園
◎身近すぎて見過ごしてしまう素材。
甘いものが好まれるストレス社会において、辛味は敬遠されてしまう。
★一般に たまねぎといえば
昔から、たまねぎ じゃがいも ワカメの味噌汁、カレーライス、サラダを思い出します。
1 どこの家でもたまねぎ ニンジンは常備していて、毎日何かの料理に使用している。・・サラダでも煮物でもフライでも使えるお手軽な野菜である。
2 料理する時に目が痛く涙が出る。
子供の頃みじん切りにしてのどの痛いときにシップした。
3 オニオンスライスなど水にさらしてサラダで食べる。しゃきしゃき感が良い。
あまり好きな人はいない。
フライにするとおいしい。等も考えられます。
◎ 毎日食べるから、農薬のない安全なものを食べたい。
◎名前 【和】 玉葱 【英名】 onion オニオン
ゆり科ネギ属多年草
果糖 ブトウ糖を含む。またビタミン ミネラル(鉄 リン イオウ)繊維質を含む。
食べるところは・・葉 鱗茎
◎薬効の高い精力剤として利用されて来た。
中央アジア原産、古代エジプトでは、紀元前33~28世紀の第一王朝時代の墓の壁画に絵が描かれている。ピラミッドを築く労働者には、重労働の強壮剤としてにんにくやたまねぎダイコンを食べさせた。たまねぎが彼らの給料の支払いにも使われたという説もあります。(これらの野菜はハーブといわれています。)
神聖な野菜として邪気を払う宗教儀式にも使われた。
中世ヨーロッパでコレラの大流行の折も、強い特有のにおいが病魔を払う野菜として崇められ、家の軒下や戸口に吊るされた。今でも装飾品に利用されている。
日本へは、アメリカから江戸時代に伝えられ、外来野菜として普及しなかった。が、関西でコレラが発生した折、薬用野菜として広まった。なじみのあるネギと似通っていた為、モダンブームの波に乗り、洋風料理、肉料理と共に日本土着の野菜となった。なお"葷酒山門に入るを許さず"と仏教ではネギ臭等の野菜と酒は禁止されていた。
◎ 選び方
頭部(芽の部分)が細く締まりがあり、艶があって黄色。十分乾燥して、外皮がパリッと剥がれてくるような物が貯蔵性に優れていて良質。
春先出る青い葉付きたまねぎは、白くて平べったい。お鉄火にするとおいしい。
根が出ている、湿っている、弾力がある、緑色の物は繊維が硬く、不良品。
風通しの良いところで保管すること。
◎種類 大きく分けると、臭いの成分、二硫化プロピルアリル、硫化アリルの成分量の違いにより、甘いか辛いかの2種類。
★ 黄たまねぎ もっとも多く出回っている黄色種の辛たまねぎ。イエローダンバース系の札幌黄や泉州黄からの改良種。
★ シャロット(英語ではシャロット(shallot)、フランス語でёchalote、)
小型の分球するたまねぎでフランス料理に欠かせない。ベルギーやフランスなどから輸入される。日本いうエシャロットは、葉つきラッキョウで玉葱ではない。
★葉たまねぎ 春先、まだ若いうちに葉をつけたまま出す早どりのたまねぎ。葉はぬたにしたり、おてっか。長ねぎと同じように使える。
★赤たまねぎ 紫たまねぎともいう。皮も表層部も赤紫色。湘南レッドが代表的な品種で、辛みも刺激臭も少なく、みずみずしくサラダに最適。
★白たまねぎ 日本では極早生種。端境期の3、4月に愛知白が出回る。水分が多く、辛みが少なく柔らかい。扁平。
★小たまねぎ ペコロスともよばれ、普通の黄たまねぎを超密植して、直径4センチぐらいの小球に仕上げたもの。
★ニュージーランド アメリカ 台湾などからの輸入も増えている。 ポストハーベスト・・収穫後農薬を散布して腐敗や虫を防ぐ。・・日本では収穫後の農薬散布は認められていない。
◎タマネギの栄養価・機能性
生活習慣病に効果がある。
★匂いの成分、硫化アリル。
(ネギ臭 にんにく臭)・・タマネギ、ニラ、長ネギ、ニンニク、アサツキ ラッキョウ、ワケギ等。
血液中の糖分の代謝を促進する。血糖値が下がる。"さらさら効果"
胃の消化液の分泌を促進し、食欲増進効果 。
涙腺刺激性があり、玉葱を切ると涙が出て目が痛くなる。
制菌、殺菌作用があり、ネギ属の植物は、健胃、整腸,発汗,強壮など薬用植物といえる。
中性脂肪およびコレステロール値の低下作用。
抗血栓作用。
抗菌作用、駆虫作用がある。
ビタミンB1、の吸収率が良く、疲労、不眠、精力減退、イライラの解消。
肉魚介類の生臭みを緩和し腐敗防止。
★タマネギには、カルシウム、リン、鉄、ビタミンB1、B2、C等が含まれ、低カロリーのダイエット食品。糖質、オリゴ糖、グルタミン酸。
ノンカロリー。整腸作用、熱に強い。
★皮にはケルセチンというフラボノイド系色素で、野菜の苦味ポリフェノールが含まれている。古代ペルシヤ人は織物を染める染料に使っていた。草木染めで利用されている。
水溶性
脂肪吸収阻害(抑制)効果が強く、体内の脂肪を排出する。
抗酸化物質
ビタミンCを壊れにくくする。ブロッコリー、ジャガイモと一緒にとる。
◎タマネギ料理
常備野菜、一年を通じて出廻っており、価格も安定していて、高い貯蔵性。
庶民派野菜。
タマネギの有用性、利用範囲の広さ、和、洋、中華どの料理にも欠かせない。
★生はピリッと辛くて香味野菜としての効果、
★熱を加えるとほんのりと甘く柔らかい味わいに変化する。
どちらも捨てがたい美味しさです。
◎こんな素晴らしい身近な玉葱。自分好みの料理法で食べましょう。