第3回 七夕まんじゅう
地粉を使った七夕まんじゅう
松本地方に伝わる七夕饅頭は、月遅れの8月7日、七夕の折、取れたばかりの新粉を3升~5升とたくさん使って、お饅頭を作り、取れた野菜と供に七夕様にお供えしました。固くなったものを何回も温めなおして食べました。
8月13日から16日にもお饅頭を作り、仏様にお供えしました。
全国的にも8月の祇園祭など、祭事に作られ神様にお供えしました。
お饅頭は丸く作りますが、まるとは”まとめる””まるめる”からおめでたいという意味。家族の無事を祈ったり、神への感謝、先祖へのご馳走とした。
お焼き・・フライパンなどで最初焼いたものを灰の中で焼く。
饅頭・・・・蒸かす。(両方をお焼きと言う所もある。)
近隣地方でも、忙しい合間を見ては”ずく”を惜しまず、七夕様、お盆、年間を通してお小昼用に作りました。
中の具は小豆、夏はナスと油味噌、冬はお菜漬けの煮たもの、切り干しダイコン、おから等。
呼び方
田舎饅頭・・祭日に作る。神棚仏壇に供える
祇園饅頭・・8月のお祭りに合わせて作る。
★ 地粉を使った松本地方の七夕まんじゅう レシピ
地粉を使った七夕まんじゅう
材料
1 地粉 500g
ベーキングパウダー 大1と2/3
砂糖80g
2 卵 2ヶ
酢 大1と2/3
サラダ油 大1と2/3
3 水又は牛乳 180cc
重曹 大1弱
4 小豆あん250g(8個に分けておく)
油なすと味噌
道具
ボール 計量カップ・スプーン サランラップ 蒸し器
クッキングペーパーか布巾
作り方 1 2を全部混ぜる。
2 1を全部混ぜ2へ入れる。
3 3を混ぜて2へ入れる。15分ほどラップに包み寝かせる。その間にあんの用意をする。ピンポン玉に分ける。
4 粉もピンポン玉大に分ける。
6 皮で包んで濡れ布巾を敷いて10分蒸す。
★ 今日は七夕。空はどんよりしております。
織姫様は彦星様に会えるか心配です。
日本人は昔から天文学にも興味を持ち、遠い手の届かない天空の星の世界に思いをはせておりました。
星のいっぱいある天の川を川に見立て、年に一度、恋しい2人を引き合わせる。一年間はその楽しみのために2人は一生懸命働く。とても日本的な奥ゆかしい勤勉な物語です。
やっと待っていた7日。雨が降れば会えない。又一年を再会を期待して待たなければいけない。随分気の長い話です。でも一年は四季折々で勤勉な日本人にとっては長いようであっという間の一年であったんでしょうか。2人にとっては残酷な一日でもこのような民話を作り上げた日本の風土は日々自然と向き合って空きのこない毎日であったんでしょうか。
この前の話は2人はとても仲が良く、働かないで日々を過ごしてしまい、それを見かねて神様が引き離してしまったと言う、とても悲しい結果です。二人は反省して一生懸命働きます。
★ 講座の写真です。小さい僕も作ってくれました。若いお母さん白くてすんなりした手。未来の肝っ玉母さんの優しい手でおまんじゅう作ってくれました。子育て中のお母さん乳酸菌がいっぱいです。
今日は赤ちゃんは保母さんに預けてしっかり楽しみましょう。